クラミジアは細菌が原因の病気なので、抗生物質で治療することができます。
クラミジアの治療によく使われる薬のひとつがビブラマイシンです。
ビブラマイシンはテトラサイクリン系の抗生物質で、塩酸ドキシサイクリンを主成分としています。
塩酸ドキシサイクリンは細菌のタンパク質の合成を阻害し、増殖を防ぐ作用を持っていますが、高濃度では殺菌する作用もあります。
人間の細胞のタンパク質合成は阻害しません。

ビブラマイシンはクラミジアだけでなく、コレラ菌や赤痢菌や大腸菌など、さまざまな細菌に対して幅広く殺菌作用を発揮します。
そのため扁桃炎・気管支炎・中耳炎をはじめ、多くの感染症に用いられ、熱を下げ炎症を静めるのに役立っています。
そのほか細菌感染症ではありませんが、マラリアの治療に使われることもあります。

ビブラマイシンは人体への吸収が早く、ゆっくりと排泄されるため、基本的に1日1回の服用で効果を発揮します。
原則として初日は200mgを1回か2回に分けて服用し、2日目以降は100mgを1回ずつ服用します。
カルシウムや鉄・マグネシウムなどを含む薬を併用すると、吸収が遅くなることがあります。
効果がなくなるわけではありませんが、牛乳と一緒に飲んだり、満腹時に服用したりしても効き目が遅くなるので注意してください。

ビブラマイシンはそれほど高くない薬ですが、ジェネリックのドキシシップを利用すれば、さらに安価でクラミジアを治療できます。
ドキシシップはやはり塩酸ドキシサイクリンを主成分とする医薬品で、インドの大手製薬会社が製造販売しています。
クラミジアは日本では感染するリスクの最も高い性感染症ですが、安価なドキシシップを常備しておけば安心できるでしょう。

なおビブラマイシンの適量は症状や体質によっても異なります。
クラミジアなら飲み始めてから数日以内に症状は改善してきますが、もし治らないようなら別の病気の可能性もあるので、医師に相談してください。

ニキビ治療にも利用される

ニキビの原因はアクネ菌という細菌なので、やはり抗生物質が効果的です。
ニキビ治療にはビブラマイシンなどテトラサイクリン系のほか、ミノサイクリン系の抗生物質がしばしば用いられます。
ただしビブラマイシンが有効なのは、感染して炎症を起こしている赤ニキビだけです。
まだ赤く腫れていない白ニキビは、毛穴に皮脂が詰まっただけなので、薬を飲んでも治りません。

ビブラマイシンは殺菌作用と同時に、アクネ菌の起こす炎症を鎮める作用があるため、ニキビ治療には最適な薬のひとつと考えられます。
ミノサイクリン系も同様の効果を持ちますが、ビブラマイシンのほうが副作用は穏やかな点がメリットとされています。

ビブラマイシンは赤ちゃんの歯や骨の発育を阻害する恐れがあるため、小児にはできるだけ使用しないようにします。
妊婦が服用した場合も、赤ちゃんの歯が黄色くなる可能性があり注意が必要です。授乳中も飲まないほうが良いでしょう。

ビブラマイシンは腎不全でも服用できる薬ですが、肝障害がある人は慎重に服用する必要があります。
副作用としては下痢や吐き気、胃のむかつきなどが挙げられます。
また皮膚の発赤や湿疹、粘膜のただれといった症状が現れることもあります。
重い副作用が出ることはまれですが、薬でアレルギーを起こしたことがある方は特に気をつけてください。

ビブラマイシンは耐性菌が比較的少ない抗生物質とされていますが、使ったり使わなかったりして長い期間が経過すると、やはり耐性菌が増えて効かなくなってしまうことがあります。
ニキビ治療の際にはどうしても必要な場合だけ、適量を一定期間服用してしっかりと治すようにし、中途半端に使用しないことが大切です。